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山中漆器の老舗、喜八工房では、モダンなデザインから素朴な器まで、漆器を使った新しい暮らしを提案しています。漆器ファシリテーターを自負する喜八工房六代目のブログをお楽しみください。

スイスから漆器の買い付けに

喜八工房の日々 | 2009年5月20日

スイスのバーゼルより、Japanisch Wohnen の ヨーリンさんが漆器の買い付けのため、わざわざ山中へお越しになりました。スイスのお店で、ヨーリンさんご自身作の和風家具や、日本のいいものを紹介、販売されています。

 

2~3年おきに一度、ご自分のお眼鏡にかなった日本の工芸品などを買い付けに来日されているそうです。前回の来日時、三越で買われた喜八工房の飯椀が忘れられず、どうしても喜八工房の漆器をスイスで広めたいとの思いから、今回の山中行きを決断され、開国論派の私の強い思いとが引き寄せ合い、見事ご対面と相成りました。

 

ヨーリンさん2.jpg薄挽鉢を手に「これ以上シンプルで美しいカタチはない。この木目は、まさに人生の縮図だ!」と、分かるような分からないような嬉しいお言葉。

 

実は、私は海外に何が何でも漆器を輸出して広めたいとは、あまり強く思っていないのです。下地を施してあり、ツルッとした、いかにも漆器!って感じのものは日本より乾燥している海外ではあまり自信を持ってお薦めしておりません。木地が変形して、その変形に硬い下地が耐えられなくなり、下地と漆の塗膜にヒビが入ってきやすいとの報告を受けています。その点、拭き漆のものは塗膜が薄く柔軟性もあるので木地が変形しても、塗膜はダメージを受けず、木の自然な動きを楽しんでもらえます。ですから、現在、海外に輸出しているのは、下地を施さず、木目を活かした ものばかりです。そう言えば、輸出ではいつもお世話になっているZENTOさんからも、この薄挽鉢をカナダに届けていただいております。

 

木目を活かした、変形も想定内の漆器でしたら海外にもバンバン輸出しますよ。漆器に国境は無い!

 

ヨーリンさんも木目が出たものばかりをセレクト。ツルツルしてるのは 「too much」 だそうです。

 

必要とされているものを、必要としてる人のもとへ届ける。世界共通である。

 

とても美しい取引が成立した。

 

ヨーリンさん、遠いところ、ホントにありがとうございました。コンドハワタシガスイスヘオウカガイシマス。

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